トレチノイン・ハイドロキノン

トレチノイン

トレチノイン tretinoin (オールトランストレチノイン)とは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、レチノイン酸ともいい生理活性はビタミンAの約300倍です。トレチノインは、アメリカではにきび・しわの治療医薬品としてFDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。日本ではまだ認可されていないため、日本での使用には医師の処方が必要です。多くの化粧品会社からレチノールやレチニールエステル配合のクリームが市販されていますが、レチノールやレチニールエステルは概要ではレチノイン酸の約100分の1程度の生理活性しかありません。

トレチノインの皮膚に対する作用

◎ 古い角質をはがし、キメを整えます。
◎ 表皮の細胞をどんどん分裂・増殖させ(ターンオーバーの亢進)、皮膚の再生を促し、メラニン色素を排出し、シミを薄くします。
◎ 皮脂腺の働き・皮脂の分泌を抑え、ニキビを改善します。
◎ コラーゲンの生成を促し、皮膚の張り、小じわの改善をもたらします。
◎ ヒアルロン酸などの生成を促し、皮膚をみずみずしくします。

ハイドロキノン

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と呼ばれ、非常に強力な漂白作用のある塗り薬です。

ハイドロキノンはしみの原因であるメラニン色素を合成する酵素の働きを弱め、さらにメラニン色素を作る細胞(メラノサイト)の活性を抑えるため、現在あるしみを薄くし、新しくできるしみを予防する働きもあります。
ハイドロキノンは正しく使えば副作用の少ない安全な薬です。
また、ハイドロキノンは単独で使うよりも、ケミカルピーリング、フォトRF、トレチノインと併用すると効果的です。当院で扱っているハイドロキノンはプラスリストアのナノHQクリーム(1.9%ハイドロキノン+1%フラーレン)とナノHQクリームEX(4%ハイドロキノン+1%フラーレン)です。 

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ナノHQクリームは、内包成分※1の力を最大限に引き出すSSDナノカプセル※2により、安定性を保ちながら効かせたい場所で成分が最高濃度に。あくまでも肌への優しさを第一に考え、ハイドロキノン配合化粧品では難しかった低刺激かつサラッとした使用感を実現しました。注目の成分「フラーレン※3」1%を配合し、さらにバージョンアップ。

※1 ハイドロキノン*1、ビタミンA・C・E*2、フラーレン*3など
※2 特定の場所で溶解するようプログラムされたナノサイズのカプセル
※3 1985年に発見された*炭素60個からなる同素体で太古から天然にも存在しています。
フラーレンは様々な効果が期待され医薬品や化粧品成分として世界的に注目を浴びています。
◎多種類のラジカルを安定的に消去 … 抗酸化力はビタミンCの172倍
◎アンチエイジング効果 … 細胞死防御効果はビタミンCの125倍以上
◎美白効果 … フラーレン使用者の94%が肌明度アップ

しみ・くすみ・美白の代表的な治療例